トランス脂肪酸
皆様こんにちは(^.^)
東京・東麻布の腸もみエステLeapl(リープル)です。
で油のお話をしましたが、もう少し油の話をしたいと思います。
アブラって聞くとどんなものを想像しますか?
色々思い浮かぶとは思いますが、今日はトランス脂肪酸について書いていこうと思います。
トランス脂肪酸と聞いて、思い浮かべるものの一番はやはり「マーガリン」でしょうか。
マーガリンはプラスチックだとか、結構有名になりましたよね。
さて、他にはどんなものが思い浮かびますか??
その前にトランス脂肪酸について、ちょっとご説明しますね。
まずは皆様「油」と「脂」の違い、わかりますか?
一般に「油」とは常温で液体状のものを、
「脂」とは固形状のものをいい、両方をまとめて「油脂」といいます。
マーガリンのように人工的に固形状にされたものは「硬化油」ともいいます。
常温で液体と固体に別れる理由は、油脂に含まれる「脂肪酸」という栄養素の違いによります。
その脂肪酸の中で、常温で固まっているものを「飽和脂肪酸」、固まらないものを「不飽和脂肪酸」と呼びます。
自然な植物油に多く含まれるのは「不飽和脂肪酸」です。
ちょっと化学式の難しい話になりますが、
不飽和脂肪酸は炭素の二重結合を中心に、二つの水素がそれぞれ一つずつ片側に並んでいます。
つまり合わせ鏡のようになっています。
これは「同じ側」を意味する「シス」というラテン語から「シス型脂肪酸」と呼ばれます。
マーガリンはここに水素添加して作られます。
それを行うと片方の水素が反対に移動(トランス)します。
そうなると、飽和脂肪酸によく似ている、ちょっといびつな脂肪酸ができます。
それがトランス脂肪酸です。
トランス脂肪酸が私たちの身体に悪影響を及ぼすのはよく聞いたことがあると思いますが、
体の中でどんなことがおきているのかというと、
私たちの身体は37兆個もの細胞から出来ています。
その細胞一つ一つを隔て、細胞の中身を守っているのが細胞膜です。
細胞膜は栄養素を取り込み、細胞内の老廃物を排出し、浸透圧の調整をするなどの重大な働きを持っています。
細胞膜は脂質から作られます。
トランス脂肪酸が体内に大量に入り込むと、それが細胞膜の材料として使われてしまいます。
しかし、人工的に作られたいびつな脂肪酸では正常な脂肪酸の役割を果たせません。
結果、細胞膜の構造や働きが不完全なものになってしまうのです。
これが腸の細胞膜につかわれたら。。。なんかもう悪そうなのが想像できますよね(笑)
消化吸収や排便に不可欠な蠕動運動を行っているのは、腸の粘膜細胞たちです。
細胞膜の動きが不安定になれば、必然とそれらの働きも弱くなります。
腸の働きが衰えてしまえば大便の移動もスムーズにいかず、便秘をおこしやすくなってしまうのです。
さらには免疫力の低下、糖尿病や動脈硬化、脳梗塞などの生活習慣病にも関与していると考えられています。
ではトランス脂肪酸を摂らないようにしよう!
という事なんですが、ただマーガリンを食べなければいいだけではありません。
よく聞く「ショートニング」にも多く含まれます。
ショートニングを使うとお菓子やパンがサクサクっとした食感になります。
その為、マーガリン、ショートニングなどの硬化油はパンやケーキ、クッキー、ドーナッツなどの洋菓子の材料としてよく使われます。
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また、ファーストフード店ではからっと上げるため、フライドポテトやチキンの揚げ油にショートニングが使われています。
さらにショートニングは加工食品の多くに使われており、レトルトカレー、インスタントラーメン、ラクトアイス、コーヒーフレッシュなどにも使用されています。
健康にかなり気をつかう方ならあまり口にしないものかもしれませんが、一般的には日常的によく食べるものではないでしょうか?
現代は本当に飽食の時代です。
どこに行っても手軽に美味しいものが食べられますね。
美味しいものを食べることは私も大好きですが、やはり体の事を考えると摂取するものを選んでいく必要性を感じます。
すぐにトランス脂肪酸0の生活を始めようと思っても中々難しいかもしれません。
しかし、少しの意識で減らしていく事はできます。
まずは毎朝のパンとマーガリンをご飯と味噌汁、果物などに変えてみる。
昼はコンビニべんとうや菓子パン、サンドイッチをやめて、和食の定食屋に入ってみる。
夕飯、もし総菜を買うなら揚げ物は控え、お刺身などにしてみる。
アイスは「植物油」の記載がある「ラクトアイス」はやめ、できるだけ添加物の少ないアイスクリームを選ぶなど。。。
少しの実践、選択を心がけることによって、トランス脂肪酸の害から大事な身体、腸を守っていく第一歩になります。